2013.07.19(Fri)

Pitapat(旧Facematch)の失敗を経てQixilをリリース!挑戦し続けるベンチャーを引っ張るのは25歳の若手起業家

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今回のインタビューは、様々な経験や知識が集まるブログ感覚Q&Aサービス「Qixil」をリリースしたばかりの株式会社Pitapat 代表取締役社長CEOの合田武広さんにお話を伺いました!

技術から逃げていた学生時代

—会社を作ったのは何歳の頃ですか?

1年半ぐらい前(2011年11月)なので、23歳の時です。
会社を登記した時点では大学院生で、登記後に中退しました。

—大学時代は?

大学は東京工業大学、バリバリの理系ですね。
情報工学科だったんですが、当時はプログラミングはあまりやっていなくて。僕が情報工学科を選んだのは、入試で小論文がなかったからとかそんな理由で、大学に入ってからパソコンを買ったぐらいだったんですが、周りは高校からプログラミングをバリバリやってたみたいな人がいっぱいいて、入った時点で自分とはめちゃくちゃ差がついてて、技術が大嫌いになって。
それで、コンサル寄りの方に進んでたんです。MOT(Management of Technology 技術経営)って分野があるんですけど、それに興味が出てきて、研究室ではIBMや日立のコンサルタントの方々と一緒にやらせてもらってました。
僕はずっと技術から逃げてたんですよ。

—どういうきっかけでプログラミングに興味を持つようになったんですか?

コンサルタントって理論というか考えるところで終わってしまうので、やってるうちに「作るところまで自分でやりたい」って思うようになっていったんです。
それで作りたいと思ってIT企業でアルバイトを始めました。それが大きく変わるきっかけでしたね。
それから興味を持つようになって、大学院一年の時にIT企業のインターンをいろいろとやるようになって。その中で一番良かったのがサイバーエージェントでした。企画から開発まで2週間でサービスを作るというものだったんですが、一通りやらせてもらえるというのがすごく面白くて。
前のアルバイト経験で分かったのは、作るだけでもつまらないなって(笑)それからサイバーエージェントでアルバイトをするようになって、半年から一年ぐらいはプログラミングにどっぷり浸かって、芸能人の公式アプリやブログカメラ等の開発に携わらせてもらいました。
それで大学院2年の時に、技術力もそれなりについてきたし、「じゃあ仲間集めてサービス作るか」と。

ブレイクスルーキャンプ優勝、そして起業へ

—最初に作ったサービスは?

最初に作ろうとしたのは「アプリモンスター」というゲームです。アプリをインストールするとモンスターがゲットできて、そのモンスターを育成して、戦わせて、という。
企画を決めて「さあやろう!」ってなって、最初は良かったんですけど、ゲームアプリって作れば作るほど重くて、だんだんメンバーのモチベーションがバラバラになっていって、リリースできずに途中でポシャっちゃったんですよ。
そんな失敗を経て、「自分たちが作ったサービスを世界中の人に使ってもらいたい」という同じ熱い想いを持ったメンバーを集めて、しっかり環境も整えてやろうと思ったのがブレイクスルーキャンプに参加したきっかけでした。
ブレイクスルーキャンプって2ヶ月間ウィークリーマンションを借りてもらって、そこで箱詰めで作るという感じだったんですけど、コンテストみたいに自分を追い込まないとサービスって作れないなという気持ちもありましたし、マンション借りれるし、毎週ミーティングもあって環境としてもいいなと思って。

—そこでPitapat(当時はFacematch)で優勝したんですよね?

そうですね。それで天狗というか勘違いした部分もあったんですが、「自分たちはサービスが作れる」って思うようになってきて、好きなことやれるのって多分若いうちだし、それで起業を考えました。
ただ、やっていくうちにどんどん厳しくなって。2011年の11月にPitapat(当時はFacematch)のプレサイトをリリースしたんですが、そこまでヒットしないし、技術力も弱くて開発も遅いし、徐々にお金は減っていくし、必死に開発をするんだけど環境も悪くて熱出すやつもいるし、いろんな不安が募ってきて。
そんな時にサイバーエージェントの藤田社長に声をかけてもらって、それで子会社になったんです。

—そんな経緯があったんですね。

お金の心配をしなくてよくなったのは大きいことですね、余裕ができるというか。まあ、子会社になっていいこと悪いことあると思うんですけどね。
自分たちだけの資本でやってると「あと何ヶ月か」ってプレッシャーはつきまとうんで。かといって、受託したら「終わる」って言われるし。サービスに没頭できる環境が欲しかったんですよね。

—Pitapatの正式リリースは?

2012年の5月です。
その前の2月にアメリカでサウス・バイ・サウスウエストという音楽とWebサービスの大きなイベントがあって、そこに出展するためだけにアメリカで先にリリースしました。ただ、その時にも全然流行らなくって。このままじゃマズイなって思って5月まで日本向けに改善してました。
Pitapatは友達や友達の友達の異性の中で気になる人を選んでおいて、相手も選んでくれるとマッチングするサービスだったんですけど、本当はマッチングしたらクーポンがもらえて、みたいなところまでやりたかったんですけど、結局リリースの段階ではマッチングするだけで終わっちゃって。

—Pitapatがなかなかうまくいかない中、Omiaiのようなマッチングサービスはすごくうまくいってましたよね。

Pitapatでは知らない人との出会いというよりかは、友達の中とか既存の関係で仲を深めるというか、大学生というか若い人向けにターゲットしていたんですけど、今考えるとニーズがあるのってOmiaiみたいなサービスだなと思います。
Omiaiって共通の友達が誰もいない人をあえて出してるんですが、それは、こういうサービスを使ってることを誰にも知られたくないっていう、設計がちゃんとユーザー目線になっていて。
僕らは新しさだけを求めていてPitapatを作ったんですけど、実際使ってみると会社の上司が出たりとか、負のところが大き過ぎて。悪いところに目を向けられてなかったんだと思います。

—サービスを閉じるまでのことをもう少し詳しく聞かせてもらってもいいですか?あんまり話したくないかもしれませんが。

いえいえ、日々思い出して振り返ってるんで。
僕らはエンジニアで作ることはできたけど、プロモーション・マネタイズ・マーケティング・資金面といったことは当時は全く分かってなくって。最初は広告費もかけて3日で10万DL、月間で25万DLぐらいいったんですよ。それだけ見ると順調なんですけど、中の数字を見ると、そもそもFacebookでログインするユーザーが1/3しかいなかったり。また、やってくれた人の8割がマッチングしなくて、それでどんどんアクティブ率が下がっていって。
どうやって広げようかって考えた時に、こういうサービスって難しくって、友達の友達間までなので周りがやってないとそもそも楽しめなかったり、サービスのスケール方法が難しくって、かつ、日本の悪い出会い系のイメージが付いちゃって人に紹介したいサービスじゃなくってしまってて、2〜3ヶ月でこれじゃマズイなと。

—ちなみに、なんでFacematchからPitapatに名前を変えたんですか?

別の会社がFaceMatchというサービス名の商標を持ってたんですよ。そういうことも全然知らなかったんですよね。

サービスに共通する想いは「人との出会い」

—それからQixilが生まれるまでは?

Pitapatを閉じることを決めた後、「新しいサービスを作ろう」ということで、いろんなアイデアを出しました。基準として考えていたことは「一人一人に長く使ってもらえるもの」「このサービスを使うことでリアルな世界が良くなったと思ってもらえるもの」。それで、様々な経験や知識が集まるブログ感覚のQ&Aサービス『Qixil』が生まれました。
例えば、IT業界の成功している人たちの話を若い世代の人たちってなかなか聞けないじゃないですか。そういう知識ってもっとオープンにしたらいいのかなって。小さなコミュニティで盛り上がっているものをもっとオープンにしたら、若い人たちがもっと触発されてそこに入って行ったりするのかなって。
Qixilはそんな出会いを求めて作ってるんです。僕自身、人との出会いですごく人生が変わりましたし、そういったことをサービスにしたいと。
そういった意味で、異性に寄り過ぎたのがPitapatですね。実は考えてるコンセプトの根本って同じなんです。

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—話を聞く限り、QixilってPitapatって会社が必要性を感じたサービスなのかなって。

そうですそうです。当時失敗して思ったのが、もっとマーケティングとか知りたかったんですよね。知名度さえあればいいと思ってたんですけど、実はそうじゃなくって。そういうノウハウって誰に聞けばよかったのかなって。
Google検索とかYahoo!知恵袋とか既存のサービス使ってもそれって知りようがないじゃないですか。そういう情報共有の場ってネットだとブログぐらいしかなくって。それを共有できるプラットフォームがあったらなって。
結局自分たちがあったらいいなってサービスを作ってますね。

10代へのメッセージ

—学生時代にやっておいた方がいいことってありますか?

僕自身は正直プログラミングやってればよかったと思ってます。
ただ、「やらされてる感」が一番ダメだと思うんで、何でもいいから好きなことで一番を目指すのがいいと思いますね。アニメでもゲームでも、それにとことん打ち込むっていうか。本気になって取り組むのがいいんじゃないですかね。僕はそれがあまり見つけられなかったなって思いますね。自分がこの分野でナンバーワンというものを作れるといいのかなって。

—IT業界の魅力は?

いやー、魅力的ですよね。だって、自分で考えて作ったものが、世界中の人に使われるんですよ。そんなことって他の業界であり得ないじゃないですか。
世界じゃなくてもいいんですけど、Pitapatも、いろんな方とお会いする度に「あれはいいサービスだったね」って言われたりしますが、そんな話を聞くとほんとやってよかったなって思うし。それが何万・何十万・何百万になったらとてつもない喜びだと思いますし、そのワクワク感はIT業界にしかないですよね。

—一緒に働きたい人は?

僕たちのビジョンと合う人です。Twitter、FBみたいな世界中で使われるサービスを作りたいと思ってる人、それをあきらめない人ですね。

 
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