2013.07.12(Fri)

開発期間はたったの3日!誰でも簡単に“マカンコウサッポウ”ができるアプリ「かめカメラ」を企画・開発したNagisaってどんな会社?

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今回のインタビューは、2ヶ月で40万DLを突破した「かめカメラ」やメッセージングアプリ「Balloon」等を手がける株式会社Nagisaの代表取締役社長である横山佳幸さんにお話を伺ってきました!

—まず、Nagisaという会社について教えてください。

創業3年目、スタッフは現在20名弱です。
メインはスマートフォンアプリ事業で、受託開発とかも少しやっていますね。
今期は10タイトル以上のアプリを出す計画を立てていて、その最初のアプリが「かめカメラ」でした。1年で累計300万DLを目標にしていたので、いいスタートが切れたなあという感じです。

—3日で作ったという話を聞いたんですが。

うちの開発方針は2パターンあって、1つはとにかく面白いアプリを作ろうというもの。もう1つはイノベーションが起こせて需要がある真面目なアプリを作ろうというもの。かめカメラは前者ですね。
女子高生が吹っ飛んでる写真を見ていて、「この吹っ飛んでる写真にエフェクト付けたら面白いんじゃない?」という僕の一言から「やりましょう」で作った感じですね。iPhone・Android両方で、まあ徹夜もしましたけど、企画・UI設計・開発・デザイン、全ての行程を3日でやりました。

—こういう言い方をすると失礼かもしれませんが、たった3日で作った割にクオリティが高いですよね。

ありがとうございます。デザインはランサーズ(大手クラウドソーシングサービス)経由で発注をして、それと同時にコーディングを進めました。といっても3日という短期間で開発できたのには実は理由があって、スタンプを選択・追加して拡大・縮小するという技術をすでに持ってたので、その技術にデザインを乗せるというだけだったんです。

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毎週新しいアイデアが生まれる企画会議

—アプリのアイデアはどうやって生まれてるんですか?

毎週金曜にディレクターと開発メンバーを集めて企画会議をやってるんですよ。会議と言っても、友達と集まって「こんなアプリがあったら面白いんじゃない?」って話すような、それぞれが紙一枚程度にまとめてきたものを皆にプレゼンするというすごくラフなものなんですけど、そこで面白いと思ったものをチームでブラッシュアップしていく感じですね。
その後、ディレクターの担当を決めたら、企画概要とコンセプトシート、UI設計、機能一覧を作って、そこからデザインを仕込んでコーディング、という流れです。

—企画会議のルールって何かありますか?

そうですね、若手メンバー中心に集まってるんですが、必ず一人一個以上企画を持ってくるということ、そして絶対に否定せずにお互いに企画のいいポイントを見出して伸ばす、といったルールを設けています。また、一回の会議で一個のアプリを実現させようという目標でやってますので、毎週必ず一個以上の新しい企画が誕生してますね。

—それはすごい!木曜ぐらいになると皆ソワソワしてそうですね(笑)

毎回違うテーマで開催してるんですよ。例えばこの前の会議だと「日本を代表するかわいいカメラアプリの企画を考えよう」とか。そのテーマに基づいて、みんなリサーチして企画を考えてきます。そのテーマは僕が決めています。

—ちなみに横山さんご自身のプログラミング経験は?

僕は一切できないです。最初エンジニアを集めた時は、Twitterのプロフィール検索でPHPやObjective-Cって書いてる人を検索して、引っかかった人をフォローして会いに行ったりしてました。それで3人採用しましたよ(笑)
今はさすがにそこまでやってないですけどね。最近だとWantedly(ソーシャルリクルーティングサービス)をよく使ってます。

—エンジニアを採用するのって大変ですよね?

当然、失敗もしてますよ。その人がどれだけの技量を持ってるのか明確に計れないまま採用したこともありました。それはすごいリスクですよね。でも今は社内にエンジニアがいるので、エンジニアの場合は彼らに同席してもらって判断してます。今も絶賛採用中です!!

—採用面接は全て横山さんがされているんですか?

はい、エンジニア以外は基本的に僕一人ですね。
一発面接で、採用するかどうか決めてます。

—採用で見るポイントは?

一番は人柄ですね。うちの社内って、明るくて活発でコミュニケーション豊かなんですよ。たとえすごいスキルを持っているエンジニアであっても、一言もしゃべらないような人だったら多分馴染まないだろうし。それに伴って、技術・スキルがあれば。
最終的にはフィーリングなんですけど、その人がうちの会社に入って活躍してくれるイメージが持てるかどうかですね。ちなみに僕は、どんなに入って欲しいと思っても、こちらから「来てください」とはあまり言わないんですよ。話した後に「入りたい」って言ってくれたら入れます。

—そのテクニックを知っちゃうと、これから受ける人は皆「行きたいです!」って言うかもしれないですよ(笑)

たしかに(笑)ああ、でも書いてくれていいですよ(笑)
入りたいというモチベーションを持って加わってもらいたいと思ってます。

—なぜ起業しようと思ったんですか?

新卒で入った会社はKDDIだったんですけど、やっぱり大企業って人・モノ・金が全て揃っていて、仕組みもある。誰がやってもそんなに失敗をしない環境が揃ってるなと思ったんです。
ただ僕は小さい頃からとにかくチャレンジする、やりたいことをやるという人間だったので、自分の方針と合ってない部分もあったりして。インターネットとかモバイルはすごく好きだったので、その中で、自分がやりたいこと・イノベーションできること・社会に貢献できることを人・モノ・金も仕組みもないゼロの状態からやりたいと思ったんです。
今はそれプラス、一緒にやりたいと思える仲間と仕事ができることもすごく大きいと感じています。どこの部署にアサインされるのか分からず、与えられたミッションで仕事をするじゃないですか。それって、やりたい人とやるんじゃなくって、あくまでアサインされたからやるってことなんですよね。今は「自分がこいつとやりたい」と思うメンバーと仕事ができているので。

—KDDIには何年いらっしゃったんですか?

KDDIはジャスト1年です。その後ネットエイジに入りました。
KDDIから内定をもらった後、同期と差をつけようと大学4年の時にいろんな勉強会に参加してたんですが、ある勉強会でネットエイジの人と会って、その人たちがすごく優秀だと感じていたのと、ネットエイジは新規事業の立ち上げから投資を行っていて、そこに入ることによってノウハウや経験、人脈をつくることができるんじゃないかと思って。
ネットエイジに入社して最初は人事で新卒・中途採用をして、その後社長室で諸々の業務プラスM&Aにも携わって、それから駐在で上海に行ってVCと新規事業立ち上げのリサーチをやって、それで日本に戻って来てからリストラクチャリング。その後、日本でもVCと新規事業の立ち上げをやりました。もうはっちゃかめっちゃかですね。(笑)
ネットエイジには3年後に起業しようと思って入っているので、3年で辞めてNagisaを起業しました。ここでの3年間はすごく大きな経験でしたね。

—起業するタイミングでBalloonのアイデアは?

なかったですね。最初の一年は広告代理店としてやってました。
ただ、サービスは作りたいと思ってて。2011年の頭ぐらいに、当時からTwitterやFacebookをよく使っていたんですが、Twitterは知らない人もいるし、Facebookは仕事関係の人もいるし、仲のいい友達とコミュニケーションを取れる場所がないなと思ってたんです。さらに、スマートフォンを使いはじめてから、メール自体も使いづらくなったなと。だったら、スマホで仲のいい友達と簡単にコミュニケーションを取れるサービスを作ったらいいんじゃないかと思って。そこで資金調達を行って、Balloonの開発を始めました。
残念ながらLINEやKAKAOに及ばず、今は20万DLぐらいで止まってますけど、構想やスタート時期は彼らと似てて。ちょっと悔しい思いもしていますが、これからBalloonも新しい展開を考えていこうと思ってます。

—学生時代にやっとけばよかったことって何かありますか?

やっぱり人付き合いが大事だと思ってて、いろんな人脈を作ったりいろんな人と関わったり、それはできたと思ってるんですよ。
あとは、自分で開発ができるようにプログラミングの勉強をしとけばよかったなと。それと1年ぐらい留学しとけばよかったと思ってます。

考えるプロセスと判断するプロセスを繰り返し経験させることが人を成長させる

—今ってプログラミングの勉強はしてますか?

今はしてないです。今の自分のミッションって社内の採用と育成だと思ってるんですよ。今はまだ20人ぐらいですけど、今後、数百人規模にしていきたいと思ってて。大企業の話とか聞いてると、僕らが2〜3人のチームで開発してることを、5人10人かけてやってるんですよ。それってリスクしかないと思ってて。リスクというのは、コミュニケーションのリスクとスピードのリスク。それが大企業だと実現できない理由って、決裁できる人がまとまっちゃってるからだと思うんですよね。
今はまだまだ小さな組織ですが、自分よりも優秀なやつが10人20人生まれてくると、今のNagisaのような組織が会社の中に何十個とできてくる。僕と同等それ以上の考え方を持って意思決定できる人間を育てることによって、将来的な会社のスピードが上がると思ってて。人材を育てることによって、サービスもきっと育っていく。
プログラミングはできた方がいいに越したことはないですけど、今は人材の採用と育成に注力してますね。

—育成のポイントは?

仕事を任せることですね。失敗したとしても。
これまではデザインと開発以外は全部自分でやってたんですよ。今も割とやってたりはするんですが。
でも、あんまり自分でやり過ぎると育たないんです。だから最近では大きな決断以外は「自分で判断しな」って言いますね。「判断して、最終的に決まったことを報告して」って言ってます。もちろん、間違ってると思った時はそのタイミングで指摘しますけど。考えるプロセスと判断するプロセスを繰り返し経験させることが人を成長させると思ってます。
といっても実は今までマネジメント経験はそこまでないんです。起業してから学んだことが多くて。最初は10数人を全て自分の下に付けてたんです。でも途中でそれほどバカなことはないと気づいて、各部門にリーダーを立てました。部門を任せられる人間をもっともっと育てていくために、とにかく仕事を任せています。

—Nagisaという会社の魅力って何ですか?

やりたいと思って構想したことを必ず実現させることです。
Nagisaの経営理念は、元々ネットエイジの経営理念にあった「構想はいつも、実現を待っている」っていう言葉にしてるんですよ。弊社の株主でもありネットエイジを創業した西川さんにお願いをしたらあっさりとOKしてくださって。
会社としては我々を信じて出資してくださった投資家の皆さんにまだまだお返しできてないので、毎年毎年言ってるんですが、本当に今年が勝負だな、と。
そして、親であり、友人であり、従業員であり、今の自分を育ててくれた人たちに恩返しをしていきたいなと思っています。

—最後に10代へのメッセージをください。

将来やりたいことが決まってる人と決まってない人がいると思うんですよ。
やりたいことが決まってる人は、それを実現させるために将来的な道筋まで考えてみて欲しいです。そして、その環境にどんどん飛び込んでいく。
決まってない人は、今入って来ている情報量に満足して欲しくないと思いますね。まだ出会っていないすごい人、触れてない情報がもっとたくさんあるはずなので、自分のいる環境を変えたり、新しい出会いを求たり、自分のやりたいことを見つけてほしいと思います。

 
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