2013.11.27(Wed)

「人と違うことをどうやってやるか」高専出身ベンチャー、FULLER副社長が目指すもの

fuller

今回のインタビューは、育成ゲームを介して不要なアプリケーションのアンインストールや起動中のアプリケーションのタスクキルを促すAndroidアプリ「ぼく、スマホ」等を運営するFULLER株式会社の取締役副社長 高瀬章充さんにお話を伺いました!

やっていること・興味のあることが分かりやすい人には、自然とそれに近い人が集まってきやすい

—高専出身だと伺いました。

はい、そうです。中学を卒業する時に、普通高校に行って大学を目指すのか、それとも高専に行くのか、僕の中では2つの選択肢があったんですが、高専の方がいろいろと教えてくれそうだと思って。他にも、寮生活をしてみたかったというのもあります。それぞれの高専で特色があると思いますが、僕が入った久留米高専はかなり自由な校風だったので、そういったことも(高専を)選んだ理由だったりします。
ただ、入ったら入ったで、普通の高校と違って、通常の5教科以外にプログラミングだったり、制御工学だったり、そういった専門科目もクリアしなければいけなかったですし、けっこう大変でしたね。3年生ぐらいからは、毎週50枚程度の実験のレポートを提出する課題がありました(苦笑)

—何に興味があって高専を選んだんですか?

今考えると、中学校の時、ケータイ電話に興味がありましたね。ケータイ端末自体を作ってみたいと思っていました。
高専に入ってから、選択科目に「経営学」という、どちらかと言うと工学より文系に近い授業があったんですが、その授業を受けたことが起業に興味を持った理由です。
高専卒業後、大学に編入してからは、今の会社のメンバーとビジコン(ビジネスコンテスト)等に応募するようになって、起業に繋がっていきました。

—創業メンバーは何名だったんですか?

創業時は5名ですが、現在は10名です。そのうち、9名が高専出身ですね。
高専というバックグラウンドがあることで、それぞれの目指す方向が狭められていて、まとまりやすかったのかなとは思います。道が狭まれば良いというものではないですが、道が広ければ広いほど、人は迷いやすいので。
やっていること・興味のあることが分かりやすい人には、自然とそれに近い人が集まってきやすいと思うんですよ。

—小さい頃からそういった分野に興味があったんですか?

小さい頃、PC-9800(1982年〜1997年頃まで製造販売されたNECのパソコン)が家にあったんです。父はほとんど触らず、触っているのは僕だけ。
コロコロコミック(雑誌)に電子工作講座みたいなコーナーがあって、それも大好きだったんです(笑)その他にも、叔父が自衛隊でヘリコプターの整備をやっていたので、工具を見せてもらったりもしていました。それを借りて、ミニ四駆で遊んでいました。今考えると、機械系に興味のある子どもだったと思います。
育った環境による影響は大きいですよね。親が海外転勤している人であれば、一緒に付いて行ってその国の言葉もネイティブで覚えるし、感性も日本でずっと育った人とは変わってくるでしょうし。

—久留米高専ではどのぐらいの人が大学に編入するんですか?

だいたい半分ぐらいだと思います。
僕の場合は、経営を勉強したいと思っていたんです。経営を学びつつ、データ分析等の工学的なことも学べるような学部を探していたら、筑波大学に「社会工学」という学部があったので、それで編入を決めました。
入学式で隣の席に座ったのが今の社長です。彼も起業に興味があったので、すぐに仲良くなって。大学に入った時には、すでに起業のイメージは持っていましたね。

—最初につくったサービスは?

『Dig App』というiPhoneアプリです。iPhoneのアプリのランキングは2時間ぐらいで更新されているんですが、そのランキングデータを蓄積しておいて、過去に遡ってランキングを確認できるというもので、けっこう人気がありました。

—どういったところからそのアイデアが生まれたんですか?

社長の渋谷がGREEでインターンをしていた時に、「どういったアプリがランキングに入っているのか一括で管理したい」と考えて、最初は個人でやっていたんですが、「仕事だけでなく、普通の人にもニーズがあるんじゃないか」ということで一般向けにリリースをしました。
それもあって、「アプリのデータ」というところにかなり興味が湧いて、その後、おじさんのキャラクターが出てきて、アプリの利用状況や電池消費量や分かりやすく教えてくれる「ぼく、スマホ」というAndroidアプリをリリースしました。
そこで収集したデータを分析して、「APP APE(アップエイプ)」というアプリ調査レポートを公開しています。

大人になったらどれだけ目立つかの勝負

—10代のうちにやっておくべきことって何かありますか?

高専3年生の時にJAXA(宇宙航空研究開発機構)の研修プログラムがあって、それに行きたいと思って作文を書いて送ったら受かったんです。
行ってみると40人ぐらいの同世代がいて、日本有数の高校らしき人たちがいっぱいいたんですが、その人たちと話すことで視野が広まりました。中学校とか高校って、基本的に自分が通っている学校から離れないんですよね。外に出てみて、「こういう人がいるんだ!」「こういうことを目指している人がいるんだ!」という気づきを得ることができたのは、視野を広める上ですごくインパクトが大きい出来事でした。
大学に行っても、東大も早稲田も慶應もあるし、それぞれにいろんな人がいるわけじゃないですか。自分と同い年でめちゃくちゃ頑張っている人がいるということを知ることが大事。その中学校の中で争っている、その高校の中でテストの成績を争っているって、ものすごく小さいことですよね。そもそも争う場所はそこじゃない。自分が考えているメジャメントが必ずしも皆のメジャメントではないことを知ると良いと思います。

中学生や高校生だと、目立ちたくないって感情ありますよね。あれは絶対に捨てた方がいいですよね。僕も「目立ちたいけど、目立ったら叩かれるんじゃないか」という感覚があったんですが、それはダメで、大人になったらどれだけ目立つかの勝負になっていく。
自分と他の人との違いを認識して、それが悪いことじゃない、それを伸ばしていこうと気づくことが大事。エッジを立てようとすれば、絶対に他の人と違ってくるし、それが早ければ早いほど強いわけじゃないですか。「人と違うことをどうやってやるか」ということは強く意識しています。日本だけでなく全世界の同じ25歳の中で、自分は違うことをやれているのかどうか。

—どうやって一歩を踏み出せば良いでしょうか?

僕、昔からバイクが好きだったんですよ。それで、まだ教習所に通えない中学3年生の時に、「バイクの免許の取り方」という参考書を買ってきて、休み時間とかに読んでいたんです。そのおかげか、教習所に通った時は試験とか余裕でパスすることができて(笑)
「体験すること」はお金も時間もかかりますが、本だと擬似体験できるんですよね。
うん、本屋に行った方がいい!(笑)本屋さんってすごく良い場所だと思うんです。目的があればAmazonで買っちゃいますが、本屋には目的の本なしに行くことが多い。いろんな本が見やすく陳列されているし。そこで目に留まったもの・手に取ってしまったものは、潜在的に興味があるということだと思うんです。自分でも気づいていない興味を知って、疑似体験をすることが一歩になるんじゃないでしょうか。

—起業に踏み切ったきっかけは?

大学院に進学してすぐの6月に、社長の渋谷から「起業しようぜ」って電話がかかってきたんです。ライフネット生命の岩瀬さんが開催している起業塾に渋谷が参加した時に、「応援してあげるから、起業してみれば?」と言っていただいて。その言葉が背中を押してくれました。僕ら自身も、元々「起業」は頭にあったので。

—今後の目標を教えてください

会社的に言うと、多くの人が使ってくれるアプリを出せたらと思っています。売上はもちろん重要なんですが、何よりも「使ってもらえる」もの。ポケモンのように、世代が変わってもずっと使ってもらえるようなものが作れたら、と思います。
個人的にはアプリ以外の分野もやってみたいですね。
先ほどの話と少しずれてしまうかもしれませんが、決めてかかる時は決めてかからなきゃいけないと思いますが、一方で、興味ある分野を見つけた時に、そっちにスイッチしてみる、という判断も大事だと思うんです。

—ある分野で成功体験を持っている人は、新しい分野に飛び込んでも、その時の成功体験から「結果を出すための動き方」を心得ているのかもしれませんね。

そうかもしれないですね。
就活だと、よく「自分の好きなことを知れ」と言われるじゃないですか。そういった就活の自己分析って、本質的には的を射ているんでしょうね。
僕自身、25歳の人生を嫌でもあと3回ぐらいは生きなきゃいけないと思うので、いろんなことにチャレンジしたいと思っています。

 
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